観劇レポート:劇団子供距人『真夜中の虹』
- 大舘実佐子
- 2016年5月26日
- 読了時間: 3分
こんにちは!大舘実佐子です。
今日は、初めて舞台を観た感想を投稿致します。
少し長くなるかもしれませんが、おつきあい頂ければと思います!
先週末、下北沢にある駅前劇場で劇団子供鉅人さんの『真夜中の虹』を観てきました。
下北沢は、日本でも数少ない「演劇の町」として良く知られています。
少し調べてみたところ、駅から半径500メートルの範囲に、何と10軒以上もの劇場が建っているそうです!
ちなみに今回私が訪れたのは“駅前劇場”。名前の通り、本当に下北沢の駅前に建つビルの中にある劇場なのです。
劇団子供鉅人さんについて少し。
2005年に益山貴司さんと寛司さん(2人は兄弟らしい)を中心に大阪で結成された演劇集団で、コメディ要素が詰まった作品の上演を行っています。大阪では、関西で“本当に面白い芝居”を決める「関西ベストアクト」で二期連続1位を受賞しているようです。
この劇団の特徴は、なんと、劇中の会話が全て大阪弁で行われるところ!あと、ボケとツッコミの回数が異常に多い。私も、立て続けにツボを押されて終始笑っていました。笑
シュールでブラックなのに笑える。大阪で結成されたと聞いて納得しました。
さて、ここから本題ですが、今回私がみた『真夜中の虹』という作品についてのお話です。
(ここから少しネタバレになってしまいますので、任意でご覧下さい!!)
再現ビデオの撮影が終わらないことにいらつく「真夜中のスタジオ」。
ドンチャン騒ぎをしながら各々の恨みを発表していく「真夜中のサークル」。
認知症の妹との支離滅裂な会話を兄が相手する「真夜中の兄弟」など、色々な人たちがそれぞれの「夜」を過ごす話。
私事なんですが、最近夜に関する舞台に巡り会う事が多く、夜って世代や性別を問わず共有しやすいテーマでもあるなあ…夜って魅力的で、テーマとして取り扱いたくなる魅力があるよなあ…なんてぼやっと考えました。
話をもどしますが、この舞台で最も印象に残ったのは光の使い方と役者さんの立ち方でした。
夜という事もあって舞台は終始薄暗い状態で保たれているのですが、とにかく色々な種類の光が出て来るんです。例えば、懐中電灯、枕元のランプ、豆電球や蛍光灯、テレビの明かりなど。それぞれの光りがまったく違う印象を与えていて、(演出の勉強をしている私としては)とても勉強になりました。
もうひとつ、役者の立ち方と書きましたが、、役者の立ち方というよりは“いかた”とでもいうのでしょうか。
舞台面の後ろに、見えるように椅子と衣装掛けがあって、出番が終わると役者さんはそこに戻って無表情で座るんですね。一人で何役もこなすので、出番が来たら衣装を着替えて舞台へ出て、終わったら戻って座る。その切り替えがとても面白かったです。
舞台と役者の関係について色々考えてしまいました。
物語が終盤に向かっていくと、登場人物達に繋がりが生まれていきます。
夜は必ずやってきて、それを拒む事は出来ません。でも、同じように明けない夜はないのです。
朝は明るいけれど、それが必ずしも希望を表しているわけではなくて、時には残酷だなと思いました。
『真夜中の虹』、昼の回を観たので、劇場を出たら外が明るくて驚きました。笑
まだ感覚が夜に浸っていて、抜け出すのに時間がかかりましたが、見終わった後は何だか優しい気持ちになりました。
まだまだ書きたい事が沢山有るのですが、どんどん長くなってしまうので今日はこの辺りにしておきます。笑
最後まで読んでいただいてありがとうございました!
観劇はよくするのですが、 こうやって文章に書くことがあまりないので、これを機に皆さんに興味を持っていただけるような感想を載せていけると良いなあなんて思います。また更新しますので、是非お読みください!!笑
以上、大舘でした!
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